岩崎弥太郎と三菱四代 / 河合 敦
知り合いの医者が、ぶったまげるほど面白いと薦めるものだから、なけなしの奨学金を叩いて購入した本。文庫本で800円強。もちろん面白かったし、読めば元気になる話だった。
日本屈指の企業グループである三菱の創業者、岩崎弥太郎を中心とした史話。明治の動乱の中、弥太郎は、商売についての天賦の才で、地下浪人から国内最大級の海運会社の創業者にまで成り上がる。その様は、読んでいるだけで元気になった。弥太郎の度胸と発想力は尋常じゃないし、何より神に愛されているかの如く、時代の全てが弥太郎に味方していると思えるほどの強運の持ち主。登場人物も、坂本竜馬をはじめ、幕末から明治維新にかけて活躍した歴史上の有名人が多数出演している豪華なメンバー。物語の7割は三菱初代の弥太郎の話。2割が二代目弥之助で、最後の1割で三、四代目。弥太郎の人生が圧倒的すぎて、後代が霞んでしまうね。
・弥太郎の強運は真似できないが、度胸と発想力は見習うべき。
・三菱初代の弥太郎は凄いが、三菱を大きくした二、三、四代目も凄い。
・特に、二代目・弥之助による多角的経営展開が、今の三菱の全てかな。
・弥之助によるマネジメントは、経営者なら知っておくべき。
それにしても、元気が出る話だった。弥太郎ほど凄まじく勢いのある人に会ってみたい。今の世の中だと、時代の寵児と呼ばれて大企業の社長になった人や、一つの分野を切り開いたベンチャー企業の経営者はいるけれど、弥太郎レベルで国の未来まで視野に入れて死ぬまで走り続けられそうな人は誰だろう。

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